総務省 情報通信国際戦略局 技術政策課より
「うるう秒」挿入のお知らせ
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000031.html
うるう秒とは(上記PDFがHTML化していないので、抜粋)
時刻は、かつて地球の公転・自転に基づく天文時(世界時)から決められていましたが、1958年より原子の振動を利用した原子時計(注)に基づく国際原子時が開始され、1秒の長さが非常に高精度なものとなった結果、原子時計に基づく時刻と天文時に基づく時刻との間でずれが生じるようになりました。
そこで、原子時計に基づく時刻を天文時とのずれが0.9秒以内におさまるように調整を行った時刻を世界の標準時(協定世界時)として使うことにしており、今回その調整を行うために「うるう秒」の挿入が行われるものです。うるう秒の調整は1972年から数年に1回程度行われています。
「うるう秒」の調整は、地球の回転の観測を行う国際機関である「国際地球回転・基準系事業(IERS:International Earth Rotation and Reference Systems Service、所在地:パリ)」が決定しており、これを受けて世界で一斉にうるう秒の調整が行われています。日本では、総務省及びNICTが法令に基づき標準時の通報に係る事務を行っており、IERSの決定に基づきNICTにおいて日本標準時にうるう秒の挿入を実施しています。
NICTでは、本年1月5日のIERSのうるう秒挿入の決定を受け、7月1日(日)に日本標準時に「うるう秒」の挿入を実施します。なお、最近では3年半前となる平成21年(2009年)1月1日にうるう秒の調整が行なわれました。
技術者的には、
当然、電波時計じゃない人は1秒腕時計がズレるが、たぶん、ほぼ気がつかない。
パソコンやサーバはNTP(Network Time Protocol )の設定されていれば、時間が修正されます。
(NTPの設定を知らんという人があれば、言ってください、記事化します。)
困るのは、1秒単位で統計している人やシステム、1秒単位で決済等を行う人やシステム。
たとえば、車のスピードを測り、交通情報を出しているところ、60秒が61秒になるので、少しだけ、渋滞が緩和した情報になる可能性がある。
GPS等を使っている場合は、位置調整でスピードと距離を使っている場合、少し誤差がでる可能性がある。
システムによっては、時間が逆行する場合があるので、この一秒を使って、オークションサイト等で不正が起きる可能性がある。
技術的にはIBMが分かりやすい。
【Technical Notes】Linux システムクロックの『うるう秒』調整
http://www-06.ibm.com/jp/domino01/mkt/cnpages7.nsf/page/default-0019DB89?OpenDocument&TableRow=1.2