Mac上のVMware Fusionで動かしているWindows 11のCドライブ容量を増やしたときの作業メモです。
VMware側で仮想ディスクの容量を増やしても、Windows側ではすぐにCドライブが増えない場合があります。
特に「ボリュームの拡張」がグレーアウトしている場合は、
Cドライブの右側に回復パーティションがあり、そのさらに右に未割り当て領域があることが原因でした。
作業前の注意
作業前に、必ず仮想マシンをバックアップしておきます。
VMware Fusionの場合は、Windows 11を完全にシャットダウンしたあと、
仮想マシンのファイルをコピーしておくと安全です。
サスペンドや一時停止ではなく、Windowsを完全にシャットダウンしてから作業します。
VMware Fusion側でディスク容量を増やす
まず、VMware Fusionで対象のWindows 11仮想マシンを選択します。
設定
→ ハードディスク
→ ディスクサイズを変更
ここで、たとえば64GBから128GBなどに増やします。
この時点では、仮想ディスクの最大サイズが増えるだけで、
WindowsのCドライブ容量が自動で増えるとは限りません。
Windows 11側でディスクの管理を確認
Windows 11を起動して、ディスクの管理を開きます。
スタートボタンを右クリック
→ ディスクの管理
または、以下を実行します。
diskmgmt.msc
Cドライブの右側に未割り当て領域があれば、
Cドライブを右クリックして「ボリュームの拡張」を実行できます。
しかし、今回のように「ボリュームの拡張」がグレーアウトしている場合があります。
「ボリュームの拡張」がグレーアウトする原因
原因は、Cドライブの右隣に未割り当て領域がないことです。
たとえば、以下のような並びになっていると、Cドライブを拡張できません。
[EFI] [C:] [回復パーティション] [未割り当て]
Windowsのディスクの管理では、Cドライブのすぐ右隣に未割り当て領域がないと、
Cドライブを拡張できません。
つまり、回復パーティションが間に挟まっていると、
Cドライブの拡張ができません。
対応方法
対応方法はいくつかあります。
一番安全なのは、未割り当て領域をDドライブなど別ドライブとして使う方法です。
未割り当て領域を右クリック
→ 新しいシンプル ボリューム
ただし、この方法ではCドライブ自体は増えません。
Cドライブを増やしたい場合は、回復パーティションを移動するか、
削除する必要があります。
VMware上のWindows 11で、仮想マシンのバックアップを取っている場合は、
回復パーティションを削除してからCドライブを拡張する方法もあります。
回復パーティションを削除してCドライブを拡張する手順
まず、管理者権限でターミナルを開きます。
スタートボタンを右クリック
→ ターミナル(管理者)
Windows回復環境の状態を確認します。
reagentc /info
次に、Windows回復環境を一時的に無効化します。
reagentc /disable
DiskPartを起動します。
diskpart
ディスクとパーティションを確認します。
list disk
select disk 0
list partition
回復パーティションを確認したら、そのパーティションを選択します。
例:
select partition 4
delete partition override
exit
※ partition 4 の番号は環境によって違います。
必ず list partition で確認してから実行します。
その後、ディスクの管理を開きます。
diskmgmt.msc
Cドライブの右側に未割り当て領域が来ていれば、
Cドライブを右クリックして「ボリュームの拡張」を実行できます。
Cドライブ拡張後に確認すること
Cドライブの容量が増えたあと、Windows回復環境を再度有効化します。
管理者ターミナルで以下を実行します。
reagentc /enable
その後、状態を確認します。
reagentc /info
ここで見るべきなのは、以下の項目です。
Windows RE の状態: Enabled
または日本語環境では、
Windows RE の状態: 有効
となっていればOKです。
注意点として、Windows RE の状態: Enabled はコマンドではありません。
reagentc /info を実行した結果として表示される項目です。
「回復イメージの場所」は空でもよい
reagentc /info の結果に、以下のような項目が出ることがあります。
回復イメージの場所:
回復イメージ インデックス: 0
ここが空欄でも、通常は問題ありません。
重要なのは「回復イメージ」ではなく、以下の状態です。
Windows RE の状態: Enabled
または、
Windows RE の状態: 有効
これが有効になっていれば、Windows回復環境は有効です。
回復パーティションが消えたままでよいか
通常利用だけであれば、回復パーティションが消えたままでもWindows 11は動きます。
ただし、以下のような機能に影響が出る可能性があります。
- このPCをリセット
- スタートアップ修復
- 詳細オプション
- Windows回復環境
ただし、VMware上のWindows 11であれば、
VMware側で仮想マシンのバックアップやスナップショットを取れるため、
実用上は問題にならないケースも多いです。
判断としては、以下の状態であれば今回は成功扱いでよいと思います。
- Windows 11が正常に起動する
- Cドライブ容量が増えている
reagentc /infoで Windows RE の状態が Enabled または有効
まとめ
VMware FusionでWindows 11のCドライブを増やす流れは以下です。
- Windows 11を完全にシャットダウン
- VMware Fusion側で仮想ディスク容量を増やす
- Windows 11を起動
- ディスクの管理を開く
- Cドライブを拡張
- 「ボリュームの拡張」がグレーアウトしていたら、回復パーティションの位置を確認
- 必要に応じて回復パーティションを削除または移動
- Cドライブを拡張
reagentc /infoで Windows RE の状態を確認
ポイントは、Cドライブのすぐ右側に未割り当て領域がないと、
Windows標準のディスクの管理ではCドライブを拡張できないという点です。
今回の原因は、Cドライブと未割り当て領域の間に回復パーティションが挟まっていたことでした。